「とにかく広く使える部屋がいい!」そんな場合には、収納よりも居室優先の間取りづくりになります。 収納よりも居室を優先するメリットは、住む人のライフスタイルに対応しやすいことです。子どもが小さな頃には必要だったおもちゃの収納は、大きくなるにつれて必要度が低くなっていきます。その代わりに、学用品などの収納が必要になるのです。また、リビングで学習する場合には机も必要になるかもしれません。そうしたライフスタイルの変化ごとに、フレキシブルに家具を変更していくことができるのです。 デメリットとしては、造りつけ収納がないため収納家具の購入が別途必要になることです。また、収納が足りずにモノがあふれてごちゃごちゃした部屋になってしまう可能性もあります。収納家具からモノがあふれたら整理の時期と決めておくなど、工夫をしていきたいところです。
「モノは収納にしまって部屋をいつもスッキリ見せていたい!」そんな場合には、居室よりも収納優先の間取りづくりになります。 居室よりも収納を優先するメリットは、たっぷりの収納にモノをしまうことができるため、部屋をいつもスッキリ保ちやすいことです。また、造りつけの家具は高さやデザインがそろっているために統一感があり、インテリアの視点からも部屋全体を洗練された雰囲気に見せてくれます。 デメリットとしては、家族のライフスタイルが変化しても、柔軟な変更ができないことです。子どもが巣立ち夫婦ふたりになってモノがあまり必要なくなっても、余った収納が部屋を圧迫し続けます。たとえばウォークインクローゼットなどは、家族が減ったときには小さな個室として趣味の部屋に使用するなど、プランニングの段階から将来を見据えておくことが大切です。